context:文脈、脈略、背景、状況

日本における消費行動の高度化、民度の向上に伴って、「モノ」がそのままでは、売れなくなっています。現在の日本では「モノにまつわるコンテクスト(文脈)に価値がある」といっても過言ではありません。かといって、高額なモノが売れないか?というと全くそのようなことはなく、気に入ったものであれば高額であろうと購入する。というのが購買トレンドとなっています。

また、購入動機としては、「友人や知り合い、専門家からのレコメンド」要素が非常に重要な要因になっています。現在、モノを売るには、このようなコンシューマのニーズに応えることが必要です。空間のデザインをするとき、実際にある空間からイメージする場合も勿論あると思いますが、私の個人的な経験からすると、プロダクトデザインやアートなどからインスパイアされることがよくあります。

閑話休題。

デザインについて考える上でのコンテクストの重要さというのは、いまさら言うまでもないほど当たり前のコトだと思うのですが、先日書かせていただいた「現代美術を見る座標軸、つまりルール。」という記事のとおり、村上隆さんはしつこいほどコンテクストの大切さについて発言しています。このことが非常に気になっていました。アートの世界もデザインのルールと同じなのか?と。

そこで気づいたのですが、コンテクストは作り手ではなく、見る側が求めているのですね。そう考えると、非常にしっくりきます。例えば、私は毎週日曜日の朝に放送されるNHKの「日曜日美術館」というテレビ番組が大好きなのですが、これは明らかに作品にまつわるコンテクストを楽しんでることに他なりません。

先日、Dessaの2nd Presentationで作品を紹介した、柏村早織里さんとお話しする機会があったのですが、「そもそも今のような作品になったのはベリーダンスが好きだったから。」という面白いエピソードについてお聞きしました。

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さらに同じく2nd Presentationで作品を紹介した、渡邊ちょんとさんがもともとは獣医学部出身!というのも、馬の作品の骨格や筋肉の的確な筆さばきを拝見すると、なるほどな!と腑に落ちるものがあります。

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これらも、やっぱり作品にまつわるコンテクストですよね。作品や作家さんの面白いコンテクストを、もっともっと沢山、聞きたいなぁー、と思った次第です。